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今月の妻との月いちランチデートは秋の味覚を求めて@江戸時代へタイムスリップ「妻籠馬籠」PART4

奥様とのランチは秋の味覚を存分に頂いて・・・

前記事からの続きです。はい、まだまだ続きます(笑)

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馬籠といったら・・・

やはり、「島崎藤村」でしょう。

「藤村記念館」 を御紹介します・・・

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藤村記念館は、宿場のほぼ中間地点にあり

島崎藤村生家跡に建っています・・・

生家は明治28年の大火で焼失しました。昭和22年、

「この地に何か文豪を記念するものを造ろう」と考えた地元住民の

勤労奉仕により、建築家谷口吉郎博士設計による藤村記念堂が

建てられたそうです。

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ちなみに余談ですが設計した谷口吉朗氏は、昭和期の建築家で

帝国劇場、慶應大学の校舎や東京国立近代美術館などが

彼の作品で、面白いエピソードがあります。

彼は愛知県にある「博物館明治村」の初代館長だったのですが

明治建築の代表作である鹿鳴館が取り壊される様子を山手線の

車中から見て残念に思ったことが、後年博物館明治村の構想に

つながったという。当時の名鉄社長・土川元夫と意見が合い、

明治村開館のために尽力したとのことです・・・

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生家は代々、本陣や庄屋を務める名家でした・・・

江戸時代以降、馬籠宿でも本陣として大名や幕府の役人専用の

宿泊する施設でした。

こちらは唯一大火で残った藤村の祖父母の隠居所です。

この2階の部屋で少年時代に平田派の国学者であった父から

四書五経の素読を受けたといい、また彼の作品にも

良く出る居宅です・・・

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ここが2階で、藤村が少年時代に勉強した場所だと

想像すると、何か感慨深いですね・・・

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では、記念館!早速、覗いてみましょう・・・

門をくぐると回楼があり、その回楼には青年時代を偲ばせる

展示物が展示してあります。

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おっ、有名な一節が・・・

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藤村晩年の銅像ですね・・・

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回楼を抜けると、この藤村記念館には3つの文庫があり

それぞれ、ゆかりのものが展示してありました・・・

こちらは第一文庫です・・・

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「初恋」ですね・・・

日本人なら知らない人がいないぐらい有名な文章。

私も中学の時に授業で「まだあげ初めし前髪の・・・」の

くだりから暗記させられました(笑)

いまだに中学の授業にとりあげられるのですから、すごい文章

ですね・・・

ここへきて、私の場合、例のくだり1行は覚えていたものの

奥様は全部覚えていたのでちょっと見なおしましたよ(笑)

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「初恋」は文語定型詩で戦前まで文章で使われていた「文語体」で

書かれ、七五調などのリズムを持った詩です。

今の世の中では想像もできない、うぶな心を謳っていますが

青春期の複雑な心を瑞々い響きで、しかも簡明に表現したゆえ、

後世に至っても輝きを失わない素晴らしい詩だと思います。

 

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短い文章の中に、全てが表現され奥が深い・・・

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こちらは第二文庫・・・

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小さいが東側が望めるステキな資料文庫となっています。

東には島崎家の菩提寺永昌寺の森が見えました。

小説「夜明け前」に出てくる万福寺がここだそうで、

藤村の遺髪・遺爪とともに冬子夫人、夭逝した三人の娘たちが

眠っているそうです。

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こちらは第三文庫・・・

第三文庫の資料類が最も興味深く、見入った品々が多かった。

ほぼ全作品も所蔵されていました。

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藤村、晩年の愛用品ですね・・・

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これは!あの「夜明け前」の原稿だ!・・・

感動!!!

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島崎藤村といえば・・・

ロマン主義詩人として『若菜集』などを出版。さらに小説に転じ、

『破戒』『春』などで代表的な自然主義作家となったわけですが

日本自然主義文学の到達点とされる『家』、姪との近親姦を

告白した『新生』、父をモデルとした歴史小説『夜明け前』

実にすごい作品を生んでいます。

特にこの『夜明け前』・・・

初めて読んだのは確か中学の時で、推薦図書になっていた

ような、その時は何かの課題で感想文を書いたのを

覚えているが正直、歴史背景もわからないまま読んだので

奥の深さがわからなかった・・・

ちょっと前に読むものがなかったのもあるが無料で

公開されている文庫で、ネットで再読しました(笑)

「夜明け前」を再読して違和感を覚えたのを

覚えている。

それまで読んだ藤村の作品とはだいぶ違っていたからである。

藤村は自己の内面、並びに自己を中心とした身内のことを

これでもかというくらい深く追求した作品を書いていた。

「破戒」、「春」、「新生」、「家」などはその代表であります。

これらの作品は重くそして深いが、主人公を取り巻く歴史の

流れ、そして主人公を動かす思想といったものには

触れなかった。「夜明け前」は幕末から、明治国家もようやく

完成されつつある明治19年までを扱っている歴史小説であり

主人公は藤村の父、藤村自身がモデルであり

私にはさしずめ重厚な大河小説の感がした。

藤村は「夜明け前」を1929年「中央公論」に第1回を

載せてから約7年の歳月をかけて連載し続けました。

作品の想を起こしてから脱稿するまでの期間を考えると

藤村の文字通り畢生の作品であり、そして、

最後の長編小説であります。

この長編が大作なりえたのは平易な文章によってかかれた

ことが大きいのではないでしょうか・・・

美しい日本語のお手本のような文章で「夜明け前」は

書かれている。そして、平易な文章で書かれたこの作品を

格調高くしているのは作者の目の置き所である。

作者の目線は下から上に向いている。庄屋や村人を含めた

人々の動きから歴史の流れを見ているのであります。

薩長の下級武士によってなされた革命としての明治維新の

視点はこの作品にはない。「夜明け前」は人々の日記をもとに

書かれているのです。藤村は人々の声に耳を傾け、そして

彼らの声から幕末・明治維新という歴史の大きなうねりを

書いたのであります。

まさに20世紀世界文学の代表作の1つであることは

間違いありません・・・

終焉の地である神奈川県大磯町の書斎も復元されています。

 

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島崎藤村は昭和18年の夏、風が涼しいの言葉を最後に永眠

数え年で享年72歳でありました。

中庭も綺麗に整備されて、秋を倍に感じさてくれてました(笑)

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壁のこけもいい感じです・・・

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ここへは明治天皇が宿泊されたんですね・・・

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「木曾路はすべて山の中である」の書き出しではじまる「夜明け前」

秋の木曽路は最高です・・・

いいものを観させて頂きました。

馬籠、まだまだ続きますよ、あしからず(笑)









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